京都工芸繊維大学 国際交流館
2017 | 移築 | 京都府京都市
何有荘(旧稲畑邸)洋館は、京都高等工芸学校(現、京都工芸繊維大学)図案科を創設した建築家・武田五一の設計により、大正5年に既存の和館に増築した洋館建築である。当時の一般的な洋館建築の手法にとらわれず、蟇や和風彫刻、日本瓦などの日本的な要素を細やかに織り込んだ和洋折衷の独創的なまいの建築として知られてる。本計画は、この洋館を京都工芸繊維大学の敷地内に移築し、国際交流館として活用するプロジェクトである。移築にあたり、外観は大正時代の竣工時の姿に復元しつつ、内部は現状の学校施設として活用するため、吹抜のあるレセプションルームや鉄骨階段のある広いエントランスホールなどの新しい空間要素を多く取り入れている。保存ではなく時代を越えて「活用」できる施設計画は、歴史的価値のある建築物の文化財活用の新しいかたちを示している。


