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City court Habikigaokanishi ll
大阪府南部・羽曳野市の住宅地内の分譲住宅である。広い区画に中庭を挟んで「母屋」と「離れ」が配置されたコートハウスである。30㎡ほどの「離れ」は、テレワーク、2世帯住宅、塾や店舗の副業などの多用途に利用可能な空間である。コロナ禍で社会構造が大きく 変化する中で、様々な生活様式に対応可能な住まいづくりを目指した。 -
belltree heiwadai annex
本計画は各フロア1住戸・専有面積が55~60m²の、職住両立が可能な3階建鉄骨造の賃貸集合住宅である。職場機能も満たせるよう開放的で柔軟性ある住戸計画とし、密度の違う3種類のエキスパンドメタルの外装によって、近隣との距離感を階によって調整している。住戸内での仕事も想定した若い単身者や家族を対象とした計画とした。 -
belltree gokodori
ベルトゥリー御幸通は、神戸市中心部・三宮駅から徒歩圏内に位置する集合住宅である。間口の狭い敷地に、鉄骨造・地上9階建の建物を、前面道路から駐車スペース分を確保しセットバックして配置している。基準階は専有面積40㎡2戸の賃貸住戸を東西に配置。公開空地に面する西側住戸は、北側正面と西側に開口部を設け室内の開放感を演出している。床から天井まである大きな開口部は、外観・インテリアにおける特徴の一つになっている。それらは高価なカーテンウォールではなく、安価な標準仕様のビルサッシを使用し、コストの抑制を図っている。出幅15センチのアルミ製ルーバーを設置することで、建物に程よい表情とオリジナリティーを与えている。バルコニーの腰壁に国産の杉材を張ることで、エッジの効いた外観デザインの中に柔らかい表情を植えつけている。最上階は天井高4Mの開放的な住戸となっており、三宮の町並み、そして六甲山の眺めを楽しめるスペースとなっている。 2019 SG Mark 2017 Good Design Award -
y’s house zenshoji 12 part2
計画地のある神戸市須磨区禅昌寺町地区は神戸市郊外の閑静な住宅地。本計画は専有面積50M2ほどの賃貸住宅4住戸の新築である。各住戸を分節化・分棟化することで、街並に呼応したファサードを構成。また容積率一杯の住戸計画とせずに、住戸間に充分なオープンスペースをとることで、適度な植栽、駐車場の確保、そして地域住人が敷地内を通り抜けられるように、グランドレベルでは計画されている。2階レベルにおいては、各住戸をつなぐ共有テラスを設けている。仮住まいの賃貸住宅であっても、隣人間のコミュニティーを確保してほしいという、施設オーナーの強い願いが込められている。 2019 SG Mark 2018 iF WORLD DESIGN AWARD 2016 Good Design Award -
you you kyo in oharano
優游居・大原野は、2015年、長岡天満宮・八条が池のほとりに竣工した企画住宅「優游居」の分譲版である。善峯川沿いの4区画の分譲地は、市街化調整区域が敷地の大部分を占有し、わずかに残された建築可能場所と、北側斜線から生まれる建築可能スペースによっておおまかな建物形状が決定した。延床面積20坪強のコンパクトな住まいには、子育てが一段落した夫婦が自分たちの時間を楽しむ場所としての必要最小限の要素を埋め込んでいる。大きな土間スペースや薪ストーブは、時間に追われないマイペースなライフスタイルを演出する重要なアイテムであり、市街化調整区域内の広大な敷地を家庭菜園やドックランなどの生活要素として利用しながら、住人は大原野の自然を生活の一部とすることができる。 2017 Good Design Award -
house in front of nijo-station
奈良県香芝市の新旧の住宅地が重なり合う位置に建つ木造住宅である。法的には2階建であるが、中2階や屋上テラスを設けることで、4層に重なった平面が広々とした感覚を与えている。中2階は、収納スペースとしてだけではなく、ミニシアター等も楽しめる空間である。1階は、外部に対してオープンな水平の広がりと、中2階が無い箇所の天井が高くなる垂直の広がりも持つ、開放的なスペースである。奈良県産杉材による床材と現しにした構造材によって、自然を感じるインテリアとなっている。2階個室はコンパクトに閉じた構成とすることで、外観上は1階の開放的な作りと閉じた壁との対比を生み出している。「万葉集」の古里である香芝の古い街並をリサーチし、外観色はつやのない落ち着いた黒色を採用。シンプルなキューブ状のヴォリュームの中に、木製の格子や縁側等、和の要素をちりばめたデザインを試みている -
y’s house zenshoji 12 part1
計4住戸の賃貸住宅の一期工事分2住戸が完成。最終的は3棟の建築が、適度な距離感をもって隣接し、そしてつながります。そこには新しい賃貸住宅・共用部の在り方が提示されることでしょう。また施設の中央には里庭の庭園が計画され、地域にも開放された癒しの空間が誕生します。 2016 Good Design Award -
shimosanjyo soranoma
四方を建物に囲まれた旗竿地建つ全15戸からなる集合住宅です。スキップフロア、ロフトといった立体感のあるプランや土間スペースによって構成された自由度の高いプラン、メゾネットタイプの家族向けプランなど、15の住戸は豊富なバリエーションを展開しています。旗竿地環境のため住人のプライバシー確保と、採光の確保を工夫する必要があり、窓の位置、高さ、形状を操作することで解決を図りました。暗くなりがちな1階部分には、トップライトを設置し採光を確保。2階住戸にはロフトがあり、変化にとんだ開放的な空間としています。 -
y’s house zenshoji 11
シングルタイプ2住戸、ファミリータイプ2住戸で構成した集合住宅。地元の大学との協同リサーチの中で、分析した街の文脈を反映することで「街の縮図としての集合住宅」を目指しました。街並を継承しながらも現代の賃貸住宅の需要をみたす個性的なデザインの集合住宅です。古くに造成された高低差のある敷地を利用し、変化に富んだプランニングを展開。シングルタイプは吹抜やロフトを設け、垂直方向に伸びやかなプランが特徴。ファミリータイプはデッキとLDKの一体的な利用や可動間仕切による、水平方向に伸びるプランが特徴です。 2014 Good Design Award -
ohgi soranoma
四方を建物に囲まれた旗竿地に建つ16住戸の賃貸集合住宅。住宅地としては不利な立地にありながらも、西面に設けた大きな窓や上部から採光を取る光井戸、カーテンや可動什器等のフリーな間仕切りによって、明るく広がりのある内部空間を確保しています。各種法規、コスト制限、ヴォリューム制限の中で、ロフトや高天井、スキップフロアによる立体的プランニングを展開しました。インテリアは、クロスやカーテンの配色やコーディネートを工夫し、楽しく暮せる住まいとなっています。16住戸全て異なるプランで構成しており、この豊富なプランバリエーションが、多様な個性を持った住人の受け入れを可能にしています。 2014 Good Design Award -
y’s house zenshoji 10
1つの建物の道路側に2軒の賃貸住居、奥にオーナーのゲストハウスを配した構成です。賃貸住居は2階建て長屋の1階に個室、2階にLDKの間取りで上下階を小さな吹抜けでつなぎ合わせ、プランだけではなく断面形状にも変化をもたせました。特に2階は勾配屋根の形状をそのまま活かした高い天井に、木造の構造梁を見せることで、他には無い開放的なスペースとなり、住人のライフスタイルを刺激する個性的なインテリアを演出しています。2013年度グッドデザイン賞 2013 Good Design Award -
soho in sannomiya
都心の古い街並に建つ、鉄骨造5階建SOHOタイプの集合住宅です。北面道路側のアルミサッシの開口部は、日中は室内に最大限の明るさを確保し、地域に対して開放的な外観を形成します。そして夜間は薄暗い街並の「行灯」となって光を提供します。開口部側に設置された木製の大型引戸を各階の住民がライフスタイルに合わせて開閉することにより、その気配や行動が建物と融合し絶えず変化する外観デザインを生み出します。2012年度グッドデザイン賞受賞。 2012 Good Design Award