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  • LiV headquarter building

    京都西部の住宅ビルダーの木造による本社ビルである。「自信を持って木造住宅を提供する企業の本社ビルは当然木造であるべき」という経営者のシンプルな発想がこの建築の原点である。1階RC造・2〜5階木造2×4の、主体が木造によるビルディングである。2×4材は京都府内産の杉を、外装ルーバーにも府内産の杉(不燃処理加工)を用いることで、構造・仕上材とも地産地消が徹底されている。1階のエントランスと打合せスペースは、立地周辺の住宅地に開くことで、街の一部という意識をもったインテリアとした。2階の本社オフィスは、2×4構造の特徴であるコーナーの入隅角が個人のデスクスペースとして与えられている。常識的な無柱空間のオフィスではなく、解放と壁との共存した不思議なオフィススペースが出来上がった。3〜5階は若い経営者などが利用できるシェアオフィスとすることで、地域の起業支援の核となる。外構デザインは「プラントハンター」西畠清順氏との共作である。前庭に植えられた樹齢800年のオリーブの巨木が、生まれたばかりの建築に深みを与えている。